最少の部材で最大の空間

ドームハウスは、梁や柱のあるこれまでの建築物の考え方とは一線を画するもので、二種類の形の異なる三角形を用い、それを相互に球体状になるように組み合わせることで、最小の部材から最大の空間容積を生む事が出来ます。


三角形という形は、最小にして最強の構造体とも呼ばれ、外圧に対して非常に強い抵抗があります。この事は、四角形の対角線に「筋かい」を通すことで、2つの三角形にして強度を上げるという補強方法でよく知られています。

フラードームは、この三角形の集合体を球体状に組むことで、より強固な構造体へとしています。


また、部材が小さい径でも十分な強度を発揮する事から、間伐材の様な小さい部材でも建築が可能で、地場の木を使う事でその地域の気候風土に適したドームが建築可能です。


更に接合部分に金属ジョイントを用いることなく、木の反りを考慮して三次元にカットした木の組み合わせで隙間なく納める構造のため、熱の膨張に対しても、木という一つの部材だけで追随できるので安定した構造となっています。