ドームの耐震性能

ドームハウスが通常の建物と大きく違う点は、枠組壁工法トラス構造リング効果という3つの力が複合的に作用することで地震力に対して力強く抵抗することにあります。

 

枠組壁構法とは

ツーバイフォーと言われる欧米では標準的な木造住宅の構法です。壁・床・天井といった部分を面として捉え、その面自体をパネル化する事で強度を高めています。面全体で支えるという概念は、最近の在来軸組工法の床や壁にも応用されており、非常に高い剛性を持ち、ドームの床・壁・天井は全て枠組壁工法の考えで出来ています。


トラス構造とは

柱と梁で出来る建物でも間に斜めの筋交いを入れると変形に対してとても強く、形が崩れにくくなります。筋交いを入れることで2つの三角形の形が生まれますがこの安定した形状である三角形の形を基本単位とし、三次元的に組み合わせた建物をトラス構造といいます。外部の力からの変形に対して強く抵抗します。


リング効果とは

ドームが持つ独特の円形・球形は輪になっている事で建物全体で力を分散させる事が出来ます。リング状になっている事で力が極端に一部分にかかる事が避けられ、安定性を発揮ます。

 

広島大学と広島国際大学の協力によりフラー・ドーム・ハウスの振動実験も行っており、鉄筋コンクリート造や、在来軸組工法など多くの建築手法の中でも地震力に対して一番強固に抵抗している事が実証されています。